50歳を過ぎて感じたのは、100件、500件、1000件と、どれだけ経営の助言やコンサルティングを行っても、浅い仕事のままでは、ずっと仕事は浅い。浅い仕事を重ねても浅い結果の積み上げだと思いました。
そんな頃、公的中小企業支援機関の経営支援部長から、部長が大学院の博士課程で学んでいることを、お聞きしていました。
もしかすると、そこに自分を変えることが出来る何かがあるかもしれないと思い、大学院の修士課程に入学したのが52歳でした。
しかし、この時コンサル経験12年程度経ってましたが、浅い仕事だったことを痛感しました。研究戦略がまとまらない。計画は立てたが、進まない状態でした。深い仕事を一つでもしていれば、そこから学ぶことはたくさんあると思いました。報告書・提案書作成を、毎度している程度では、なかなか前進出来ませんでした。日常的な振り返り・評価とりまとめは要りますが、年単位・中長期で、振り返り評価まとめる力が無いと、経営支援の実効力は上がらないと実感しました。
実際、修士課程をなんとか終えた博士課程1年目は、ほぼ何も出来ませんでした。釣りに行っても、海を見て帰るだけの状態です。出来なくとも支援実践し考えることは止めませんでした。続けて、己と向き合うことが重要だったのです。己と向き合い自助努力を続けていれば、突破口は拓けます。
組織の経営の質的向上を図ることが出来るよう支援するのが、私の役割です。これまで、量をおいかけ浅い仕事でした。仕事の質を上げるには、相応の時間と労力がかかります。大学院の場で、研究を通じて支援の質を高めることが出来て、良かったと思います。先生はじめ、企業さんに感謝するしだいです。
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